管理人さんが常駐していたり、エントランスやエレベーターに監視カメラが設置されていたりと、共有部の管理をしてくれるから安心という理由でマンションを選ぶ人も少なくありません。特に安心を感じられるのは、エントランスがオートロックになっている点だと言う方も多いのではないでしょうか。
しかし安全性の高いはずのマンションでも、意外と事件が発生している事をご存知でしょうか?
マンションを狙った犯罪
例えば、2014年には窃盗容疑で韓国人兄弟が逮捕されています。
東京・代々木のマンション一室に忍び込み、バッグを盗んだなどとして、韓国籍の兄弟が逮捕されました。容疑者は「玄関がオートロック式の高級マンションは(住人が油断して)無施錠の部屋が多い。同じ手口で、昨年9月ごろから都内で50件ぐらいやった」と供述したそうです。
盗品は韓国に持ち帰って転売。被害額は少なくとも1000万円を超えると見られています。逮捕容疑は2013年11月11日未明、渋谷区代々木の4階建てマンションで、70代男性宅に無施錠の玄関から侵入。現金やクレジットカードが入ったバッグ1個を盗んだ上、盗んだカードで現金自動預払機(ATM)から11万円を引き出した疑いが持たれています。
激増する無施錠を狙った犯罪
警察庁が発行している「平成26, 27年の犯罪情勢」によると、4階建以上の共同住宅で発生した侵入窃盗のうち、実に59.2%が玄関の無施錠からの侵入です(平成27年)。共有エントランスがオートロックになっているマンションの増加に伴い、エントランスロックに安心してしまい、玄関や窓に鍵を掛けず油断している人が多いのが実情です。
しかしマンションは共連れといって、入居者が解錠しエントランスが開いている隙に犯罪者がエントランスを通過・建物内に侵入する事も簡単にできます。玄関ドアこそが防犯の最後の砦なのです。鍵は必ず掛ける意識を持つことが大切です。
警察庁が推奨する防犯対策とは?
By: Bill Smith
警察庁ではさらに、1つのドアに2つの錠を取付ける事=ワンドアツーロックを推奨しています。錠を2つ取り付ける事で、泥棒が開錠に手間取りそうだ。時間がかかりそうだと感じさせることが目的です。しかし、人間は忘れる生き物です。施錠を習慣化しても、ついうっかり忘れる事は誰にでも必ず起こり得るのです。人為的に仕掛ける鍵を幾つも付けても、鍵を掛け忘れてしまっては意味がありませんね?そこで2ロック目の鍵を自動的に施錠するものに取り換える事で、鍵のうっかりかけ忘れを防ぐ事が可能となります。
大手ドアメーカーからは扉をオートロック化する商品もありますが、マンションではドア毎交換する事は現実的ではありません。一方、簡単な取付けで扉がオートロックになる補助錠も存在します。後付けで今ある扉が簡単にオートロックになるという製品です。自分の身は自分で守る意識を持つ事が必要です。